へっぽこ講師のあれやこれや(別館)

頻繁にやる気が行方不明になる大学教員の雑記です。アカデミックな要素はかけらもありません。

本日のゼミ

数日前、昨年までお世話になっていた予備校の社員さんを近所で見かけてしまいました。ものすごく素の状態だったし、お互いに自転車であっという間にすれ違ったので声はかけませんでしたが。納涼飲み会で「タネキン(現ツルカメ)は素晴らしい!!!」と熱く語り合ったくらいなので近所であることは知っていましたが、アパートのすぐそばでの出来事だったので、かなりたまげました。これで近所に住んでいる(らしい)予備校の関係者全員に遭遇したことになります。変な格好では出歩けませんね。「スッピンだったら、どうせ誰だか分からないよ」というツッコミは、ここでは無視。 ”変な格好で出歩くべからず”という教訓を得たばかりだというのに、どんなに悶絶してみてもヴィリリオの言っていることがつかめずにやぶれかぶれになってしまったため、ヨレヨレ状態でゼミへと出かけてしまいました。 本日のお題のボードリヤールヴィリリオも長めだったし(しかも、なかなか端折りにくい)、持ち越しになっていたフロイトというおまけもついていたため、4時間(休憩除く)という長丁場でありました。さらに、ヨレヨレに。とはいえ、本題の担当者は見事にまとめてきてくれたので、へっぽこ的豪腕ねじ伏せ型読解を整理できました。ボロ雑巾のようになりながらでも、出席してよかったよ。 しかし、おまけの頃には空腹も手伝って、かなりグロッキーになりました。師匠としてはめずらしく授業内で担当者を叱っておりましたし。まぁ、翻訳を広げて棒読みしていたのだもの、一言あって当然か。普段はかなりお世話になっていますが、授業の報告だと翻訳に頼ると、咀嚼できていないのに分かった気分で喋っちゃうから、たいがい墓穴を掘るんだよねぇ。翻訳の利用にも、TPOは必要なのです。当たり前だろうけれどさ。
The Spirit of Terrorism and Other Essays The Spirit of Terrorism and Other Essays
Jean Baudrillard (2003/10)
Verso Books

この商品の詳細を見る
本日の本題。Baudrillard, The Spirit of Terrorism。抜粋でしたが、”ひたすら与えられという屈辱に端を発する憎悪”という指摘は興味深かったです。
Ground Zero Ground Zero
Paul Virilio (2002/10/06)
Verso Books

この商品の詳細を見る
必読参考文献のPaul Virilio,Ground Zero。こちらも抜粋。元のタイトルは"Ce qui arrive"だそうで、翻訳もあるそうです。邦訳を見ていないので比べられないのですが、いろいろなことに疎すぎるという個人的な事情をさっ引いても、英訳は読むのに四苦八苦しました。