へっぽこ講師のあれやこれや(別館)

頻繁にやる気が行方不明になる大学教員の雑記です。アカデミックな要素はかけらもありません。

韓国旅日記(4)

暑さにやられているところに、己の整理整頓能力の欠如にもやられてげんなりするばかり…のへっぽこです。 今回は、まだまだ続く韓国旅日記の4回目。3日目(歴史・文化紀行の最終日)の模様であります。 礼山(イェサン)は徳山温泉で迎えた3日目の朝。 時間切れで入れなかった前夜の借りを取り返さんばかりに、まずは大浴場に。朝食および集合の時間を気にしながらも、泳げそうな大きさのお風呂を満喫。足を伸ばしてのんびりできる大きな浴槽はいいもんだわ…としみじみ。 一風呂浴びてさっぱりした後は朝食へ。この日のメニューは味噌チゲか干しタラのスープかを選ぶべしとのことだったので、タラのスープをいただくことに。酒盛り明けにはちょうどよい塩梅のスープでした(風呂上がりでカメラを忘れてしまい、画像を取れず。無念)。ぼへーっとした状態で朝食をいただく我らを尻目に、留学生のみなさんは「なんかあっさりしたものが多いよねぇ~。もっと肉とか食べたいよねぇ~」と爽やかに仰っていました。食に対する気合いの違いを感じた瞬間でありました。 朝食後は天安(チョナン)へ移動し、 ユ・ガンスン生家
柳寛順(ユ・グァンスン)の生家を見学。 柳寛順は烈士として讃えられている女性。梨花学堂在学中の1919年3月1日に3.1運動(民族代表33忍の名前で独立宣言書を発表して、国内外に韓国の独立を宣言した事件)を機に、4月1日にアウネ万歳運動を指導。刑務所に収監されてからもデモを主導し、拷問による膀胱破裂でなくなったという独立運動家です。 ユ・ガンスン生家資料館
ユ・ガンスン銅像
生家のそばには資料館もあり、写真や書簡、彼女のことを取り上げている教科書や伝記、彼女の生涯や独立運動を紹介するパネルなどが展示されております。パネルで紹介されていた独立宣言(3.1運動で布告されたもの)が個人的には特に印象的。 さらに、柳寛順史跡へ。 ユ・ガンスン記念館
こちらには、このような追慕閣に、記念碑に、彫像に、記念館が点在しております。現代史についての知識が欠けているという点を割り引いてみても、一女学生であった彼女だけが象徴的存在に高められている状況にはこちらを戸惑わせるものがありました。そのため、質疑応答でも「このように記念されている指導者は他にもいるのか?」とか「なぜ彼女なのか?」といった質問が噴出。裁判や収監中の態度などから回答はなされたものの、スッキリとはせず、この疑問もまたシンポジウムに持ち越される結果となったのでした。