『性と暴力のアメリカ』

性と暴力のアメリカ―理念先行国家の矛盾と苦悶 性と暴力のアメリカ―理念先行国家の矛盾と苦悶
鈴木 透 (2006/09)
中央公論新社

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「完全なるもの」への希求がアメリカを「性と暴力の特異国」にしているとして、この二つの問題を論じたもの。性の問題は、ピューリタン的な厳格な性道徳とフランクリンを起源と見なしうる性解放を出発点にして、ヴィクトリアニズム、ミセジネーション(異人種混交)、同性愛、妊娠中絶といった事項について解説されている。暴力については、ミセジネーションの問題と密接なつながりをもつリンチをキー概念に現在の問題までが概説。さらに踏み込んだ研究書が発表されたら有難いなぁ…などと思いつつ、読む。