おひとりさまの老後 上野 千鶴子 (2007/07) 法研 この商品の詳細を見る |
「おひとりさま」と言えるには
上野千鶴子『おひとりさまの老後』を読む。
「おひとりさま」というのは、セイフティーネットとしての人的ネットワークが確保できてはじめて謳歌できるものなのだろうという思いを強くしました(どこか満たされないのは、「ひとり」しか選択肢がないからなわけなのだなぁ)。この人的ネットワーク、精神的な安定のためというのもあるけれど、実は生存(文字通りの)にも影響してくるものなのですよね…。「部屋で倒れても、発見してもらえないかも…」という不安は三十路の”負け犬”だって同じように抱いているわけで、他人事とは思えません。