年をとる前に

明日誕生日をむかえて、38歳になります。「ああ、もうそんな年になってしまったか…」というのが正直な感想です(ここ数年、誕生日をむかえるたびに同じような感想をいだいているけれど)。学部生くらいまではとくに、40手前というと、小学校高学年くらいの子どもを育てているとか、仕事でも責任をもたせられるとか、とにかく「大層な大人」であるというイメージをいだいていました。しかし実際には、そんなイメージとはかけ離れているわけで、本当にもう残念な感じです。それはさておき、明日は仕事で例によってアタフタしていて、この一年のことをあれこれ考えるなんてことはできそうにない気がするので、一日はやいけれど、この一年のことをふりかえっておきます。


この一年は、自分がどんなに師匠のことが好きだったかを思い知らされるという年でした。何かにつけて師匠のことを思いだし、思いだしては師匠に対して恥ずかしくないように…と思って動いてみるということの繰りかえしでした。「師匠が好きだった」だなんて何あたり前のことを言ってんの…と思われる人もいるかもしれませんが、好悪の感情とは関係なくいるのが当然という存在だったから、いなくなられるまでよくわからなかったのです。だけど私の心にはいつも師匠がいて、「ほめられたい」とか「『バカ』って叱られたい」と思って動いていたのです。「動いていた」と過去のことのように書いたけれど、きっと今もそう。

師匠のことが好きだったのだと思うにつけ研究者として本当に独り立ちしなければ…という思いも強まり、博論を書くための態勢をととのえだしたりしたのも今年のことでした。戦友から師匠の訃報を知らされた時にまず思ったのは「研究しなくちゃ…。博論書かなきゃ…」ということで、その時の思いに忠実に、自分のキャパシティも考えずに走りだしてみたというわけです。ただ、もとがへっぽこな人間なので、回遊魚みたいだった師匠のようなことはできなくて、相変わらずご飯もおやつも食べるし、寝るし、目先の事に追いたてられてばかりで思うように研究を進められないのが現状ではありますが…。とはいえ、入院中も、自主退院して就職してからも、「書かなければ」と漠然と思ってはいるだけだった博論が、現実味をもって取りくむようになったというだけでも、私としてはかなりの進歩だと思います。たぶん、師匠は「バカ、そんなんじゃだめよ」と言っていると思うけど。



これからの一年は、「不惑で学位」の目標を達成するためにも、研究の方にもっと力をそそげるように立ちまわっていきたいと思っています。業務では要領の悪さから無駄なことをかなりしていると思うし、勉強時間の捻出あるいは勉強モードのととのえ方にも改善の余地は多分にあるとも思うので…。

業務と研究のバランスが全然うまくとれずに一人でぶち切れ、桃源郷を夢想したりすることが、今年はしばしばありました。現職に時間泥棒の要素があるのは事実ですが、だからといって他機関だったら時間泥棒がいないかといえばそんなことはないはず。バランスを取る力をつけぬままでは、どこに行っても同じことを繰りかえすことでしょう。そんなわけで、これからの一年は業務と研究、さらには余暇*1のバランスをとる力を会得していきたいものよ…とも思っています。

そんなこんなで、ハッピィ・バースデイ・トゥ・ミー。生きのびていけるように、がんばっていきましょう。

*1:パンも焼ける博士(笑)を目指しているから