へっぽこ講師のあれやこれや(別館)

頻繁にやる気が行方不明になる大学教員の雑記です。アカデミックな要素はかけらもありません。

週末からのあれこれ

8月8日(土)

エコクリティシズム研究学会(@広島市立大学サテライトキャンパス)にシンポジアムから参加し、耳学問。シンポジアム「ホーソーンと自然」、ワークショップ「日建アメリカ人文学と原爆——Juliet S. KonoのAnshuをめぐって」、小林富久子先生による特別講演「米国のマイノリティ女性および現代女性作家における『山姥的想像力』——ジェンダーエコロジーの観点から」という内容。

 

ホーソーンに関しては、周囲の自然を描いたスケッチを雑誌に発表する一方で、小説では「痣」や「ラパチーニの娘」のように科学の力で自然(身体)を改変しようとする者を描いているという対比が興味深かった。自然の改変というのは、掘り下げていったらおもしろそう。

 

日系アメリカ人の文学は完全に未知の分野であったので、ひたすら耳学問。「原爆」や「被爆者」を描く日系アメリカ文学は、(1)メモワール・証言、(2)インタビューをもとにした作品、(3)被爆体系のない2世や3世による小説に分類されるとのことだが、ワークショップで取り上げられていたAnshuは(3)にあたるもの。作品の解釈に加えて、タイトルに用いられた「暗愁」という言葉の意味するところ(「暗愁」というのは戦後ぱったりと用いられなくなったもので、元来は先行きに対する鬱々とした感情を示すものなのだけれど、Konoは独自の取り込み方をしていそう)とか、非当事者による語りとか、これまた学ぶところの多いものでした。 

Anshu: Dark Sorrow

Anshu: Dark Sorrow

 

 

特別講演で取り上げられた作家・作品もなじみの薄いものばかりであったので、これまたひたすらに耳学問

寵児 (講談社文芸文庫)

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山を走る女 (講談社文芸文庫)

山を走る女 (講談社文芸文庫)

 

  

作家の自伝 (72) (シリーズ・人間図書館)

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Prietita and the Ghost Woman/Prietita Y LA Llorona

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Ceremony: (Penguin Classics Deluxe Edition)

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A Tale for the Time Being: A Novel

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木霊草霊

木霊草霊

 
河原荒草

河原荒草

 

  

 

8月9日(日) 

家にいて論文と睨みあう。

 

 

8月10日(月)

授業が入っていなかったので、朝のホームルームだけをする。事務仕事やら、部活やら。部活では自分も練習にまじり、汗だくになったり、こけてお尻を打ったり。

食欲不振(ペレットは食べるが牧草は食べない状態)になった先輩うさぎを病院に連れていく。触診とレントゲンの結果から、盲腸便秘と診断される。水分もとらなくなっていたので、点滴をしてもらう。すぐに回復しないようなら、お盆休みに入る前に再診するということになる。

 

 

8月11日(火)

前期最終日で、ホームルームのみ。事務仕事やら、編入試験関係のことやら、弁論大会の指導やら。

 

 

8月12日(水)

校外の学校説明会に参加。参加者が関心を持つのはもっぱら専門学科の方なので、なんとなく手持ちぶさた。

先輩うさぎの体調に変化が見られないため、病院へ。ふたたび点滴。

 

https://instagram.com/p/6R2DSpAScZ/

ふたたびの病院で固まっている方。

 

8月13日(木)

休日なので、論文と睨みあう。