へっぽこ講師のあれやこれや(別館)

頻繁にやる気が行方不明になる大学教員の雑記です。アカデミックな要素はかけらもありません。

『知のジュエリー12ヶ月』

その昔、ふと戦友が「叶姉妹のお姉さんに、なぜか私は癒される」と言いだし、クェスチョンマークが頭のなかを駆けめぐったことがありました。

それから、よしもとばななWeb日記のなかでこの本およびお姉さんのことを絶賛しているところに出くわした時も、やはりクェスチョンマークが駆けめぐったものでした。

叶恭子の知のジュエリー12ヵ月 (よりみちパン!セ)

叶恭子の知のジュエリー12ヵ月 (よりみちパン!セ)

実際に手にとってみたら、癒されるかどうかはさておき、お姉さんのすごみを感じました。膝を打ちまくりです。

かわいくない制服が嫌だということとセックスについての悩み相談にたいする回答は、学生にこそっと読んでもらいたいものだなぁ・・・なんてことも、膝を連打しつつ思いました。


そんなわけで、以下は膝を打ちまくったお言葉の数々。

何をしてもうまくいかず、気持ちがふさぐ日。
そのような日こそ、ただシンプルに、
最善をつくしてすごすこと。
うまくいっているように見える他人と自分とを
比べるのではなく、落ち着いて、
そのとき自分が行えるもっとも良いことを考え、
実行にうつしましょう。

不可能なことを可能にする。
しかし、その逆は
あってはなりません。

人間は外見ではない、内面こそが大切なんだ。
と多くの大人は言うでしょう。
もちろん、そうです。しかし「外見」とは、
あなたの生き方と精神が一〇〇パーセント
表れる場所でもあるのです。

まだ定まらない未来に
「恐れ」と「あきらめ」を抱くとき、
ひとは、みずからの「芽」を
つんでしまうこともあると心しましょう。

ダイエットとは、魅力的なからだをつくるための
生活の基本ともいえるものです。
つまり、「美しさ」をつくるための基本であって、
ましてや、「減量」のことなどではないのです。

過剰な自信と、また、それとは反対の
過剰なコンプレックスには、
どうかご注意を。どちらも、
あなたの魅力と美しさを地中深くまで
埋もれさせてしまうものなのですから。

自分にフィットするものをみつけるためには、
「好き」をあまりにも限定しすぎないこと。
「トライする」ということに、臆病にならないこと。
何より、自分にフィットするものを「みつける」という行いに、
たくさんの時間をかけること。

自分が求めていることがすべてであって、
真に求めていないことは、
何であれ、行う必要はありません。

「名乗ること」はアイデンティティを示すこと。
「名付けること」とは、カテゴライズすること。
もし、名乗ったり、名付けたりすることで、
自分の中に力が湧いてきたり、
何らかの安心が得られたりするのであれば、
そうしましょう。

世の中には、さまざまな「制約」がありますので、
自分自身が「感じるまま」に考え、行動することが、
誰かにとっての迷惑やマナー違反にならないかは、
つねに検討しておかなくてはなりません。
ただし、その一方で、
自分自身の幸せを大事に考えることに、
やみくもに臆病になってはいけません。

あたりまえのことではありますが、
どんなに仲の良い友だちで
あったとしても、その人と一生
一緒にすごすわけではありません。

「あなたのためを思って」と
言う人に対しては、まず、
「自分のために生きてください」と
言葉を返していきましょう。

「念のために」。「万が一にそなえて」。
どんなゲームの、どんな局面でも、
最後に一枚、自分の手札を
残しておくことがとても大切です。
お金の場合、
それが「貯える」ということなのです。

「なんと言われても自分は自分」というスタンスが、
柔軟でしなやかであるためには、
自分の中に「余裕」が必要です。自分の中で
受け止めた言葉をためて、一拍おいて考える力。
いらだたしさをむしろ好奇心に変換して、
その言葉のありようをながめられる力が、確実に、
あなたを「頼りがいのある自分」にしてくれます。