へっぽこ講師のあれやこれや(別館)

頻繁にやる気が行方不明になる大学教員の雑記です。アカデミックな要素はかけらもありません。

過去に参加したセミナーのメモ(2010年関西多読新人セミナー)

*安福勝人先生(武庫川女子中・高等学校)「効果的な多読」

 

・多読用図書を揃える際のポイント

 1)読みやすい本を多く揃える

 2)本のレベルをなだらかに上げていく

 3)出版社のコンサルタントとよく購入する本について話す

 4)生徒にどんな本を読みたいか確認しておく

 5)生徒のレベルに合わせて種類(ジャンル)を多く揃える 

 6)どの学年も多読導入本を設置

 7)音源を利用可能にする

 8)性別を踏まえて本を揃える

 9)冊数に不足がないようにする(最低でも生徒数の5倍の冊数)

 

個人的に重要だと思うところを赤くしてありますが、多読授業をするには「読みやすい」本を「たくさん」そろえることがキモだと思う。 自分で授業をしていて感じるのは、「学生たちが簡単だと思うだろう(思ってほしい)」と教員が思うものを「簡単!」と思ってくれるのは上位層くらいで、多くの学生が苦しくなく読めるのは1〜2段下げたところ。英語に対する苦手意識が強いとか、英語学習に対するモチベーションが低いといった状況の改善を目指して多読授業をする場合は特に、「読みやすい」(=易しい、ゆるい)と思われそうなレベルの本を揃えることがポイントになると思う。実のところ、初歩も初歩のレベル向けに書かれた本を見つける方が苦労をするし。

 

・多読・多聴・多書を関連づけるために

・多読・多聴・多書をそれぞれ独立したプログラムにしない

・多読本の音源は極力つける

・多読本を読むだけではなく、その内容についてエッセーを書くようにする

・生徒たちが考えた意見を発表させる機会を設ける

私自身は多読中心の授業をしていて、多聴や多書との関連づけまで進むことができていない状況。留守にしていた間の状況の見きわめをしながらやっていかなければならないだろうけれど、多聴との関連づけから押しすすめていきたいところ。