へっぽこ講師のあれやこれや(別館)

頻繁にやる気が行方不明になる大学教員の雑記です。アカデミックな要素はかけらもありません。

Iターンから(ほぼ)Uターン

気がつけば4月も3分の2も過ぎていました。実は、Iターンして9年半勤めた高専(=高等専門学校)から実家近県の大学へとほぼUターンをしました。異動をして環境が大きく変わったこともあり、いつもに増してアタフタとしています。

 

異動をしたのは、自分にとって馴染みのある街(故郷か、入院生活を送ってきた東京か)に戻りたいという思いが消えなかったこと、専門に関わることを教える立場になりたいという思いが強まったことがあります。

 

学位を取ってから、「いつかはUターンを…」と思いながらjrec-inの公募情報を眺め、目ぼしい情報を見つけて書類作成に着手をしても「この程度の業績じゃ、無理して出したところで…」と諦めたりしておりました。が、今回の公募は、「実家近くで専門ができる」という理想のポストでした。応募書類の提出期限が香港出張と重なる(=ということは、出張に伴う授業変更も入ってバタバタしていた)ためにしんどかったのだけれど、「アプライをしなかったら絶対にひどく後悔する」と考えてダメ元で応募をしました。その後、年末に連絡を受け、年明けの連休時に面接をして採用が決まったという次第です。教授会で承認されたとの連絡を受けたところで、高専に辞意を伝えました。毎年誰かしらが転出していくものだからか(と、思いたい)、あっさりと受け入れられました。通常業務と並行で、異動先の手続きやら引越しやらをしなければならず、3月は本当にもうてんやわんや。高専については、やるべき業務優先で動いて研究室の撤収まで手が回らず、夜逃げ状態で出て行くことに…(撤収作業は仲の良い職員さんにお願いして、どうにかしてもらえました)。

 

夜逃げ状態で後にした研究室から送られてきた荷物の整理などがあるため、落ち着きなく過ごしています。落ち着いたところで見えてくるものもあることでしょう。とはいえ、どこに行っても「うーーーん」としょっぱい顔になってしまうことはあるはずなので、何かあった時には「桃源郷なんて、ない」と言い聞かせつつ、にこやかに、ほがらかに、やっていきたいと思います。