へっぽこ講師のあれやこれや(別館)

頻繁にやる気が行方不明になる大学教員の雑記です。アカデミックな要素はかけらもありません。

読書会をしたい

ものぐさなため、逃げられない締め切りを入れ続けないと駄目人間になってしまう…という思いがあります。そんな私が、逃げられない締め切りと位置付けているのが学会の口頭発表です。仕事を始めて自転車操業の日々に突入してからという、読みものにも逃げられない締め切り的なイベントを設定しないと厳しい…と感じ、読書会や研究会への思いを募らせてきました。

 

読書会というと、報告担当者でなくとも何かしらの発言を求められることになるわけで、準備なしに参加するのは憚られるものです。出身ゼミ界隈の読書会も、前職時代にお世話になっていた「文芸共和国の会」も、ただ参加するだけであっても、逃げられない締め切り的なところがありました。が、移動をしてどちらのイベントも地理的に(ということは金銭的にということにもなる)出入りが厳しくなったことで、読書会が自分でもできないものか…と思うようになりました。「近場の読書会に出たい」ではなく「読書会を開きたい」になっているのは、自分が主催者にならないと「課題本を読めなかったから、今回の参加は見送ろう」と逃げかねないからです(←どこまでもものぐさ)。

 

読書会への思いを募らせるなか、『読書会入門』という本も読みました。

 

読書会入門 人が本で交わる場所 (幻冬舎新書)

読書会入門 人が本で交わる場所 (幻冬舎新書)

 

 

住宅リフォーム会社社長の山本さんがどんな思いで読書会を始め、どのような方針で会を運営してきたかということが綴られています。読書会の開催に興味がある者にはおおいに参考になる一冊。この中で読書会の主宰が「飲み会の幹事」と表現されていて、そう考えたら自分でもできるんじゃないかという気になります。

 

ちなみに、私が自分で開きたいと思っているのは2タイプで、1つは批評・理論を読む勉強会的なもの(前にtweetもしたけれど、今はセジウィックを再読したい)、もう1つは文学作品を読むブッククラブ的なもの。どうかしらねぇ。