へっぽこ講師のあれやこれや

頻繁にやる気が行方不明になる大学教員の雑記です。アカデミックな要素はかけらもありません。

今年度の授業内多読

7月も後半に入り、前期の授業も終わりが見えてきました。そんなわけで、今年度の授業内多読の実践のことを振り返っておこうと思います。

 

前任校時代に英語多読と出会い、授業にも取り入れてきました。教科書との併用も多読のみも両方をやってみたすえ、現在は3割が多読、7割が教科書という割合での授業内多読に落ち着いています。豊田高専や日本多読学会のセミナーで学んだことをベースに、「辞書なしでも7〜8割分かる(あらすじを言える)」「分からない単語は前後の流れや挿絵から推測して読む(どうしても気になる語彙は読後に辞書を引いて確認する)」「読んでいて合わないと思ったら途中で読むのをやめる」というルールで読書をしてもらい、読書記録を授業内活動として評価するというスタイルです。

 

 <多読のやり方や授業への導入法については以下のものが参考になるでしょう>

 

 

昨年度*1はオンラインのシステムであるXreadingを試してみたのですが、対面授業になるのが確実であったため、本も記録も紙媒体での実施に戻しました。紙媒体に戻したのは、授業でのオリエンテーションがしやすかったためです(どんなに指示を出しても初回授業にアクセスカードを入手してこない[できない]学生が出てきたためで、教科書販売の事情や学生によるものです。授業外での読書を促進できる・聞き読みがすぐにできるといった利点があるので、学校でアカウントを取ってもらえるところなら、Xreadingのようなオンラインのシステムは非常に便利だと思います)。

 

今年度は本務校、非常勤先の短大、非常勤先の私大の3校4クラスでの実施となっています。ただし、私大では履修登録者が80名を超えており記録用紙の配布・回収だけでかなり時間を取ってしまうと思われたため、記録はFormsのフォーマットから1冊読むごとに提出させる形にしています。

 

インプットがなければアウトプットはできませんが、授業(教科書)だけではインプットの量は本当に限られてしまいます。定期的にインプットをしてもらうには授業内の時間を使うのが合理的です。それに、多読授業で用いられるリーダーは(世間で思われているよりもずっと)多様で、読み物として面白いものです。そうした考えから、私は多読を続けてきました。授業中の学生の態度や授業評価(アンケート)のコメントをもとに調整をしながら、今後も細く長く続けていきたいところです。

*1:授業外での読書にも取り組んでもらうのによいのではないかと思って、たまたま導入を決めていました。