へっぽこ講師のあれやこれや(別館)

頻繁にやる気が行方不明になる大学教員の雑記です。アカデミックな要素はかけらもありません。

休んだ分を取り戻すのに…

連休でも出かけるあてもない女、へっぽこです。 出かけるあてもないので、連休といっても基本的にはボーっとしているうちに終わると思われるのですが、昨日は家を出ました。出戻った楽団の合奏練習のため、大手町に。 ちなみに私の楽器遍歴は、 エレクトーン(幼稚園~中2)→テナーサックス(小6)→アルトサックス(学部前半)→パーカッション(鍵盤[才能がなかったチャイムは除く]を基本に、ティンパニ、バスドラ、スラヴなシンバルなど)→アルトサックス(修士)→バリトンサックス(D2あたり~OD1)→アルトサックス(今年から) という感じ。今の楽団は大学院進学を機に引っ張られたところで、2度目の出戻りです。 今回は出戻るまでまったく楽器にさわっていなかったため、恐ろしく譜面が読めなくなっていたんです。指がまわらないのは予想をしていたことですが、かつて譜読みは早いほうだっただけに、楽譜にさっと反応できなくなっていることは予想していないことでした。かなり衝撃。「1日休んだら、それを取り戻すのに3日かかる」という、あらゆる方面で共通して言われることを今回の出戻りで身をもって感じています。 練習後の飲み会でジントニックをしこたま飲んだ翌日はのそのそと起きて、DVDを観てみたりしております。『8人の女たち』をようやく観ました。同じ監督でも、『まぼろし』とはガラッと趣が違った作品。女同士のだまし合い、腹のさぐり合いがたまらなく小気味よかったです。小気味よかったのはミュージカル仕立てだったり、割に華やかな色が使われていることも影響しているのかな。ドヌーヴはじめ、女優陣が華やかなことももちろんあるでしょうが(それにしても、『Pola X』の入浴シーンでも思いましたが、ドヌーヴの老けきらなさというのは驚異的。何をやってるんだろう?)。 印象に残っているのは、メイドのルイーズ(エマニュエル・ベアール)と居候オーギュスティーヌ(イザベル・ユペール)のやり取り。ルイーズが放った 女のセクシーさは学ぶものじゃない。あるか、ないか。 という身も蓋もない一言もズシンと響いたけれど、その後のオーギュスティーヌの変身ぶりにはたまげてしまいましたよ。人って化けるものなんですねぇ。とことんブスにも、とことんキレイにも。せっかくならば、「綺麗にしてみようかと思って」なんてことをしれっと言いつつ、化けてみたいものだと思いました。「美」という形容詞は生きている間につけてもらいたいですもの。