王国―その1 アンドロメダ・ハイツ― よしもと ばなな (2002/08/22) 新潮社 この商品の詳細を見る |
王国 その1
「守られている女の子の生き方の物語」と冒頭で語られているけれど、守られているのは主人公の雫石だけではない。この物語を読む者も、何か大きなものに守られているような気持ちになる。そんなやさしいお話。
「やりたいと思ったときが、時間のある時なんだ。そういうのをしなくなったら、時間の奴隷になっちゃうよ。やりたいと思ったときに、ぱっと手を出さないと届かなくなることがあるんだ。」(111-112)