欲望問題―人は差別をなくすためだけに生きるのではない 伏見 憲明 (2007/02) ポット出版 この商品の詳細を見る |
欲望問題
前々から進められていたものの、読んだのは先月のアメリカ学会後。
不満や痛みまでも「欲望」ととらえ、「差別問題」ではなく「欲望問題」として社会に訴え利害の調整をはかるべきという主張に惹かれもするけれど、「性別二元制」から展開していくセクシュアリティやジェンダーをめぐる議論には、慎重に接する必要があるように思います。俎上に載せられた上野千鶴子の対談(『ラディカルに語れば』)等々も読み直したいところ。