スピヴァク覚書

一橋大学で開催されたスピヴァク講演会「人文学における学問的アクティヴィズム」に行ってきました。 開場30分前に到着してみたら、すでに長蛇の列ができておりました。席を確保して安堵していたら、会場はみるみる人であふれ、立ち見も出る盛況ぶり(入りきれなかった方々は別教室で聴いたそう)。季節柄配慮しなければならないことも多々あったことだろうから、関係者の方々は本当に大変だったはず。多謝。 講演は、グローバル化が進行するなかで人文学が成しうる変革とは何かということが軸になっていたように思います。詳細なレポートはいろいろと出ているだろうし、ペーパーもいずれは出版されるだろう(希望的観測)から、以下は殴り書きメモからの覚書。当ブログはヘタレぶりがウリなわけだから、そもそもレポート的なものは期待されていないだろうけど。 ・「人文学における学問的アクティヴィズム」と銘打ったが、ここでいうアクティヴィズムとは社会政治的な変革を生み出す活動、変革をもたらす教育(pedagogy)を指す。 ・グローバル化に直面することで、文化的下部構造へのアクセスが必要となる。人文学が成しうる文化的下部構造への最大の接近、いわば、人文学が成しうる変革の鍵となるのは、倫理と深い言語学習である。 ・言語学習とは身体的訓練がともなう運動(exercise)であり、倫理や文学のシステムに接近が可能となる。[人文学において文学の教育とは、広範な意味でもの(口承、映像、ハイパーテクスト等々が含まれる)を読む方法を教えるとうこと] ・人文学教育は、初期の言語教育を除き、速く進めることはできない。グローバル化のもとでは独自の速度でおこなわれる必要がある。心の変化は制度の変化と同じスピードではおこらないことは確か。 ・現代の知識人に求められるのは、グローバル化を代補すること(supplementing globalization; counter-globalization)である。