へっぽこ講師のあれやこれや(別館)

頻繁にやる気が行方不明になる大学教員の雑記です。アカデミックな要素はかけらもありません。

ばななさん

よしもとばななweb日記本を、ひたすら風呂読みしております。 離れた時期もあるけれど、『キッチン』からずっと読んでいたからか、無性に読みたくなることがあるのです。「ここまで優しいひとがいたらなぁ…まぁ、いないけど」と思いつつ、物語に没頭することで、人が静かに寄り添っていられる世界やありえないくらいのやさしさに浸っちゃうんだな。 日記は日記で、仕事・家事・育児・食事といった日常の合間から繰り出される突き放した発言に胸がすく感じになるので、つい手に取ってしまうのです。 続けざまに読んでいるということは、「スキスキダイスキ」と思える人が自分の側についているという安心感が恋しいのだろうな、と思います。「寄り添う」ということばをここで使うことが多かったのは、そういう気持ちのあらわれなのでしょう。
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今回ヒザをガシガシ打ったのは、 ”人を好きになるということは「寝てもいいかどうか」ただそれだけに決まっている。寝てもいいと思えば、それは未来永劫寝てもいいということだ。理屈とか条件はいらない。” ”自分の中には他人には絶対にわからない、驚くような正確なセンサーが入っています。それを信じて生きていくしか。” という発言。それでうまくいくとはかぎりませんが、これからも理屈ではなく直感を信じたいと思います。