へっぽこ講師のあれやこれや(別館)

頻繁にやる気が行方不明になる大学教員の雑記です。アカデミックな要素はかけらもありません。

わけあって

知っておかねば…という事情があり、手にとったもの。
「慰安婦」問題とは何だったのか―メディア・NGO・政府の功罪 (中公新書 1900) 「慰安婦」問題とは何だったのか―メディア・NGO・政府の功罪 (中公新書 1900)
大沼 保昭 (2007/06)
中央公論新社

この商品の詳細を見る
著者は「女性のためのアジア平和国民基金」(アジア女性基金)の呼びかけ人。アジア女性基金の活動から、慰安婦問題についてまとめられたもの。 アジア女性基金は、基金の運営と一部の償い事業(医療福祉支援)には税金が投入されているという意味では、慰安婦問題への国家的な取り組みと言えなくもない。しかし、基金の活動に対する形で、女性国際戦犯法廷が開廷されたとも聞く。 政府と関わりをもった立場の考えを知ることができたという意味では益するものがあったけれど、「結局、慰安婦問題とは何なのか…」「解決はありうるのか」と混乱している感あり。