へっぽこ講師のあれやこれや(別館)

頻繁にやる気が行方不明になる大学教員の雑記です。アカデミックな要素はかけらもありません。

暮らしの雑記帖

最近のおとも。 「ラジカルな生活保守主義」者が、衣食住について自らのこだわりをのべたもの。 「ほほう」と感心したのは、住空間についての部分。曰く、「部屋を美しくする、美しく快適に感じるように掃除するとは、自分の部屋を茶室やホテルに近づけることである」(123)。茶室やホテルを美しいとするのは、そこに「何もない」から。その理想の空間作りについても、「見えている面積が広ければ広いほど、茶室やホテルの部屋に近く感じられる。言い換えるなら、かたづけるとは、掃除をするとは、床の露出面積を拡大し、最大限に近づけることである」(127)とあって、いたって明快。このくだりを読んで、心地よい空間(=ホテルの部屋)を目ざしてこまめに片付けよう…と、誓いだけはたててみたのでした。 それから、最後に松浦弥太郎さんとの対談もあるためか、なぜか読後は『暮らしの手帖』をめくってみたくなります(実際に図書館にはしったし)。
暮らしの雑記帖―狭くて楽しい家の中暮らしの雑記帖―狭くて楽しい家の中
(2007/10)
永江 朗

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