へっぽこ講師のあれやこれや(別館)

頻繁にやる気が行方不明になる大学教員の雑記です。アカデミックな要素はかけらもありません。

不覚にも

 一部で問題が発生しながらも、どうにか大学の試験が終了。  予備校の仕事も、昨日で3年生の最終授業をむかえました(ただし2年生はまだ1ヶ月続く)。予備校を離れることがすでに知られていることもあってか、去年教えていた子たちが挨拶に来てくれました。女子トークに花を咲かせつつ、彼女たちを激励。受験後に打ち上げをおこなうことをかたく約束して、お別れ。  担当クラスに関しては、「淡々と授業だけして終わろうっと」と思っていました。今年のクラスは反応がとてつもなく薄く、「へっぽこ先生の今日のひとこと」のような脈絡のないことはおろか授業に関する雑談すらもしにくい雰囲気で、「どうしたものかなぁ…」と迷い、時には「なんなのよっっっ」と逆ギレ状態になりながら、一年間授業をしてきました。そんなクラスですから、生徒が何かをしてくれたわけでは全くありません。それなのに、不覚にもウルッときてしまいました。「予備校講師として担当する最後の受験生なんだわ。ちゃんと受かるかなぁ…」などと思ったら、なぜだか感傷的になってしまったのです。なんだかんだと言っても、担当する生徒には気持ちがこもるものなのですね。  受験はシビアなものですから全ての受験生が臨む結果を出せるわけではないでしょうが、後から笑って振り返ることができるように、生徒たちには最善を尽くしてもらいたいものです。