耳学問をしに遠出(@中・四国アメリカ文学会)。発表を2つ拝聴。「生きづらさ」という問題を出発点に文学を教えるという「仕事」やエミリー・ディキンソンと「仕事」について論じた2本目の発表が、とくに興味深いものでした。
論旨としては、文学は生きるか死ぬかの狭間で苦しむ当事者を直接助けることはできないが、誰にでも分かりやすい言葉で文学を伝えること、文学が「生きづらさ」を和らげるもの(「生きる力」を与えるもの)となりうることを示すことが必要だというもの。ちなみにディキンソンは、発表者にとって生きるよすがとなってきたもの。
文学を教えるという立場に立って聞いていると賛同するところがかなりあったのだけれど、「仕事」として「文学」にかかわりながら(かかわろうとしながら)、「生きづらさ」を抱える院生や非常勤講師の問題はどうなのだろうかということが気にかかりました。